最後にその他、印象に残った出来事や雑感などを書いて今年の「翻訳祭」シリーズを締めたいと思います。

その1。名刺交換について。昨年、そして今年とフリーランスや翻訳会社の方たちと名刺交換をしました。数にして20~30枚でしょうか。

で、仕事場に戻ってきて名刺を整理しながら思うのです。顔がきちんと思う浮かぶのは7割くらいでしょうか。残り、3割の方は正直うろ覚えです。裏を返すと、自分が手渡したうち、どのくらいの方が、自分をきちんと思い出してくれているかなぁと思いました。名刺そのものにインパクトがあるか(取扱分野に加え、デザインや手触り感など)、手渡す時に印象に残るやり取りができていなければ、きっと思い出してもらえないでしょうね。名刺を渡して満足しているだけじゃ絶対に仕事なんか回ってきませんし、新しい関係を構築することはできませんよね。ただ、名刺には連絡先が書いてあるかと思いますので、取り引きしたい会社やお友達になりたい方には、ココからがスタートだと思って積極的に仕掛けていきたいと思います(ところで「名刺」という漢字は「名前を刺す」と書くのですね)。

その2。翻訳祭に出席する理由について。もちろん「セッションそのものに興味があるから」というのが大きな比重を占めるでしょうが、それ以外にも「取引先の方」、「SNSなどでつながりがある方」、「一方的に名前やお仕事振りを知っていてお近づきになりたい方」と実際に顔を合わせてお話ができるというのが大きいと思います。勉強も大切ですが、こうした横のつながりを築いたり、単に息抜きしたり、お祭りですからね、楽しまなくちゃソンです。

その3。残念な話。翻訳会社などを代表して出席される場合、ご自分では気づいておられないかもしれませんが、フリーの翻訳者たちは翻訳会社さんの一挙手一投足(というと大げさかもしれませんが)を見ています。フトした言動や聴講時の姿勢から、その会社が透けて見える場合があります。セッションの最中、「携帯電話は鳴る(あれだけ、冒頭でオフ/マナーモードにしてくださいというアナウンスがあったにもかかわらず)」、「フクロをガサガサ鳴らす(何度も中身を取り出したり、しまったり…)」、挙句の果てには「前のイスをコツコツ蹴りつづける」など。ちなみにこの3つすべてに当てはまる方が某セッションの際、私の真後ろにいたのですが、「ずいぶん落ち着きのない人だなぁ」と思っていたら、質疑応答の際に一番に挙手して「会社名」「苗字」をご丁寧に名乗っておられましたが、「こんな人、いやこんな取引先はぶっちゃけ絶対一緒に仕事したくない」と思っちゃいました。反対に、「あー、この会社。本当に働きやすそうだなぁ」というところもありましたケド。
ここまで書いて以前書いたこの記事を思い出しました。

”夢を叶えたいんなら、自分から一歩を踏み出さない限り、何も変わりゃしないのさ”

僕が師事していた佐藤洋一先生は常々、「(翻訳は)一生が勉強なり」とおっしゃっていましたが、勉強だけしていても道は切り拓いていけないと思います。道を切り拓いて行くうえで、さらに助けとなるのは「人と人のつながり」、「顔の見える付き合い」が大切なんじゃないかという結論に自分的には達しました。

またまた、「しず翻」の勉強会の話に戻りますが、登壇していただいた村松さんは、相当期間の勉強期間を経て某コンテストで見事に翻訳者の座を射止めました。そして、もう一名の登壇者である成田さん(Twitter:Hiroyuki Narita(@NarikoNario)は学生時代のつながりをきっかけに新たに出版翻訳に踏み出されたとのことでした。

翻って自分。今後どうしたいのかを今の時点ですべて文字で表すのは難しいのですが、やはり「自分にしかできない仕事」を追求していきたいと思います。

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この日は、古川さん村井さんにぜひご挨拶をしたいなと考えていました。で、トラック1の古川さんのセッションでは一番前の席に座り、最後に簡単にご挨拶することができました。節税対策はフリーにとっては永遠のテーマでもありますし、いろいろと状況を整えて、ぜひしず翻の勉強会でお呼びしたいなと考えております。

村井さん。出身地も年も同じということで一方的にシンパシーを感じていましたが、実はお名前を知ったのは半年くらい前でしょうか。セッションの後、ご挨拶したかったのですが、たくさんの方が並んでいたので早々に断念。交流会でご挨拶できればと考えておりましたが…。交流会でも村井さんと伊皿子さんの周りは常にどなたかがいる様子でした。が、終盤。意を決してご挨拶に。それも、一人じゃ行けないもんだから、しず翻のお仲間(男子)を誘って二人で行くという…。なんか、中学生の頃とか「好きな女子がいるけど、一人じゃ告白に行けないからお前付いてきてくれよ状態」(笑)。まー緊張しましたが、少しだけお話させていただくことができました。村井さんはきっとたくさんの方たちと交流されたでしょうから、いちいち名前も顔を覚えていらっしゃらないとしても無理はありませんが、何か下心を持ってご挨拶に行ったわけではないので、「挨拶できた」というだけで超満足+ものすごい達成感。というわけで、その後のお酒が美味しかったことは言うまでもありません。

今回の一連の記事を読んで少しでも「翻訳祭」に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ来年足を運んでみてくださいね!また来年、素敵な出会いがありますように♪ 以上、現場からでした!
珍しく(?)連日の投稿です。理由は1つ。今回のお祭り。メモ帳を持って行くのを忘れたので、一切メモを取っていません。アルカディアの隣にあるコンビニで調達することも考えましたが、

「結局、(自分にとって)大切なこと・響いたことは忘れないだろうし、それ以外のことはスグに忘れちゃうだろう」

という横着な理由からなんですけど…。

まずは昨日の投稿を読み直して、少し追記します。関根さんのお話。お金の話以外にも響いた言葉がいくつかありました(二晩寝てもまだ覚えているわけですからね)。

1)物語を作る・キャラクターを演出する
→自分と言う人間を取引先の方たちに覚えてもらうための戦略を講じるべしという話。つまり、翻訳者・通訳者として「One of them」にならないこと。

2)「勉強」フェーズで完結しないで、「研究」フェーズに移行する
→新しく学んだ知識・物事を自分なりに消化し、自分なりの解釈を加え、情報を整理した上で他者と議論を交わしたりしながら、自分なりのスタイルを確立する。

3)来る仕事は断らない
→(準備が整っていない状態で、知識のない分野に飛び出す行為は無謀でしかない半面)、80%程度の準備が整っているのであれば、新しい分野・物事にもどんどん挑戦するべき。

1)ですが、元新日本プロレスファンとして非常に分かりやすかったです。例えば、木村健吾と藤波辰巳が何故戦うことになったのか、その経緯を思い出してください。今考えると上手に上手にシナリオが描かれていましたよね?(注:分からない方は読み飛ばしてください)「関根さんのお話は面白い!」とこれまでに何度か聞いておりましたが、本当に面白かったです。自分自身を上手に演出されているという印象を受けました。

2)もよく分かります。ちょうど英語を勉強し始めたときのような感じでしょうか。カナダに移り住んだ頃、新しい単語が耳や目に入ってきたら、早速使ってみる。そして通じる、通じないを経て自分なりにその単語の使い方をマスターしていく工程に似ているような。失敗したら(通じなかったら)、何食わぬ顔で、その次から修正していけばいいわけです。

3)これは村井さんもまったく同じことをおっしゃっていましたね。私のお仕事仲間である(川嶋)はなさんもまったく同じ姿勢です(ちなみに私は過去にまったく専門分野外の案件を請けて失敗したことがありますけど、その理由はまさに「若気の居たり」のひとこと)。
で、最後に睡眠(時間)のお話。
村井さんは

「早寝とお昼寝だけは譲れない」

とおっしゃっていましたが、これドンピシャで自分にも当てはまります。そういえば、先日の「しず翻勉強会(主に静岡在住の翻訳者による勉強会)」でも出版翻訳者の村松静江さん(Twitter: 村松静枝Shizue Muramatsu, @mimideka5)も似たようなことをお話されていました。翻訳者に限った話ではないと思いますが、「ちゃんと寝ないと、いい仕事はできない」という結論に至りました(そうじゃない方もいることは百も承知していますが、あくまでも自分の場合)。

私もだいたい、21:30にはこどもたちと一緒に寝ちゃいます。で、昼食後は10分ほど寝るか、目を瞑って過ごすのが日課になっています。

ちなみに昨年の翻訳祭。トラック3のとき、睡魔に襲われて大変でした。でも、これって睡眠不足でもなんでもなくてごくごく正常な脳の働きだそうです。以前、地元の商工会議所の勉強会でお話してくれた菅原洋平さんの本にもそう書いてあります。

あなたの人生を変える睡眠の法則

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「あなたの人生を変える睡眠の法則」

「目が覚めてから数時間以内に太陽の光を浴び、6時間以内(眠くなる前)に仮眠または目を瞑る」ことが大切だそうです。

この言葉を胸に、今年上京する際、新幹線は指定席を確保(去年は座れなくて大変でした…)、東京に着くまではひたすら目を閉じ、トラック2と3のセッション中の数十分は目を瞑っていたおかげでまったく眠くなりませんでした。

脱線しました。
一部のセッションでは立ち見の方もいらっしゃったようでしたが、今年もすべて座って聴講できました。「翻訳祭ではとにかく早めに移動する」と言うのが鉄則かと(知人友人とのおしゃべりは席を確保してからでも遅くありません)。

途中、座席を確保してから、3Fの翻訳プラザに移動しお取引先の方たちにきっちりご挨拶してきました。ランチは、SNSつながりのお仲間とワイワイ楽しいひと時を過ごしました。

交流会にも出席し、海外在住のお友達と再会したり、国内在住でも普段はなかなお会いできない仲間たちとあれこれ情報交換&近況報告。来年は、京都開催ということですが、今から楽しみです♪「こぼれた話」はこれくらいです。次回は締めくくりとして「番外編」を書きたいと思います。

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第28回翻訳祭
時代が創る翻訳イノベーション in 関西」
2018年10月25(木)~26日(金)
開催場所:芝蘭会館(京都大学医学部創立100周年記念会館)=====================================================================

あれこれ書きたいと思いつつ時間だけが過ぎてしまいました。で、昨日。東京市ヶ谷で開催された「翻訳祭」に行って来ました。

 

去年に続いての出席でこれが二回目です。今回聴講したのは以下の4つのセッション(いろいろ他にも興味深いセッションがありましたが、こういう時は直感で決めます)。

 

1. 「フリーランスだから考えたいお金のこと」古川智子さん
    ツイッター:ふるかわともこ(@mogyayome)
2. 「ミニ講演会第二部」
一番印象に残ったのは、「選ばれる通訳者・翻訳者たったひとつの絶対条件」酒井 秀介さん   ホームページ:カセツウ

 

3.「書籍を訳すという仕事」村井理子さん、伊皿子りり子さん
  ツイッター:村井理子(@Riko_Murai) ‏
    ツイッター:伊皿子りり子(@rie_tanaka)

 

4.「『うわっ…私の年収、低すぎ…?』にならないための営業戦略」マイク関根さん
    ツイッター:Mike Sekine(@mikesekine)

 

こうしてみると共通性があるような、ないような感じ…。でも、この4つのセッションを聞き終えた後、何故か妙な高揚感に包まれていました。言い換えると、なんだかモヤモヤしていた気持ちがすっきりした感じ。

 

開業から10年が経過し、この9月から12年目に突入したわけですが(道中、山あり谷ありですよ、そりゃもちろん)、半年ほど前に、ひょんなことから事業計画書を作成する必要があり、開業時以来となるソレを作成したのですが、それ以来、このモヤモヤ感が募っていたのです(なぜ、作成する必要があったのかは、また改めて報告します)。

 

一言で表すと。

 

「今後どういう方向に進んでいきたいの?」

 

と自問自答していました(いや正確には「しています」か)。

 

で今回の翻訳祭。そしてその前の「しず翻勉強会 2017 秋」。さらに遡ると、2016年の3月に受講した「かさこ塾静岡編(全四回)」。

 

この3つを通じて今後の道筋(「自分が進みたい方向」)を頭の中で描く作業にようやく移行できそうです。

 

今回の翻訳祭を通じて得た自分的収穫としては3つ。

 

1) 今、進んでいる方向は80%くらいは間違っていない(つまり、20%は方向修正が必要!)
2) 今、岐路に立っているなら、楽な方を選択するな(つまり、大変な方を選べ!)
3) 過度な心配はするな(+ユーモアを忘れるな!)

 

もう少し突っ込んで言うと、こんな感じ?

★自分の好きなことを追及するべし!(フリーなんだから、イヤな仕事や割に合わない仕事は徹底的に避けるよ。でなきゃ会社員に戻るべ…)

★プレゼンス感を高めよ!(自分が存在していることをアピールしなきゃ、仕事は来ないよ…)

★自分の価値(単価)は3割増し!(謙虚なばかりじゃ、やっていけません。自営業はバクチ業ですから…)

 

どういう思考秋路でこういう結論に至ったのかを文字で書き起こすにはチト時間がかかりそうですが、それぞれのセッションで一番印象に残った一言二言を最後に紹介しておきます。

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セッション1:古川さん。「知らないとソンするよ」(あっイヤこれ、古川さんが実際におっしゃったわけではなく、私の心にはそう響いたという話です)。

セッション2:酒井さん。「とにかくあなたという人の存在を知ってもらわないと意味ない(仕事は来ない)ですよ」。

セッション3:村井さん。「心配するのは5分前からで十分」。あれこれやる前から心配しても始まりませんよ。というメッセージとして受け取りました。あと、個人的には仕事場の環境のお話をされていた際、「キッチンの片隅のスペースで仕事してます。(仕事場を見て)全米が泣いた!」ってのはかなりヒットしました。あと、「出版翻訳はバクチ。一回やったらやめられない」など、名言多数。

伊皿子さん。「おもろなきゃ 意味ないやん」。本当その通りです。

セッション4:関根さん「自分が思っている単価の3割増しで交渉しよう」。はい、そうします。

 

とズラズラと書きましたが、その他のこぼれ話はまた次回!
今日は1つご案内です。2013年の9月に発足…というより静岡県内の翻訳者5人が初めて集まり、その後、不定期で開催している「静岡翻訳勉強会」、通称「しず翻」の勉強会を11月4日(土)に開催します。前回の開催は、2016年の7月でしたので、1年数カ月振りの開催となります。

開催日時:11月4日(土)13:00~17:00
場所:静岡商工会議所(静岡駅から徒歩数分)
参加費:700~1,500円程度(貸会議室使用料を登壇者以外の参加者で割り勘します)
対象者:翻訳業に従事している、興味がある方向けですが、誰でも参加可能です。
参加方法:こちらの記事のコメント欄に連絡先を書いて、「勉強会のみ」、「懇親会のみ」、「両方出席」かをお知らせください(「非公開設定」になっていますので、ご入力された情報が公開されることはありません)。追ってご連絡いたします。
締め切り:11月1日(水)

【当日の予定】
13:00~17:00 勉強会(定員20名、先着順)
17:30~19:30 懇親会(定員18名、先着順)

【当日の流れ】
1) 受付
2) 参加者の自己紹介
3) 成田さん&村松さんの自己紹介および質疑応答
4) フリートーク&翻訳者お悩み相談(時間があれば)

【勉強会の内容】
現役出版翻訳者である村松さんと実務翻訳の世界から新たに出版翻訳の分野に踏み出した成田さんのお二人にご登壇いただき、出版翻訳に関するお話アレコレを伺う予定です。

登壇者のご紹介:
1人目;成田啓行さん(実務翻訳者[IT・医療])
訳書:『お世辞を言う機械はお好き? コンピューターから学ぶ対人関係の心理学 』
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2人目:村松静枝さん(その1その2
訳書:
『偉大なるアイディアの生まれた場所』 (共訳) 清流出版 (2011)
『The WINE ワインを愛する人のスタンダード&テイスティングガイド』 日本文芸社 (2016)

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順不同。当日は、司会者を交えて対談形式で進行させていただく予定です。

【現在予定している質問】
1)出版に至った経緯
  ~自分から出版社に持ち込んだ、コンテストなどに応募した、既存の取引先から打診があったなど
2)作業期間とスケジューリングについて
  ~打診があってから納品するまでの作業期間とスケジューリングについて
3)出版翻訳と実務翻訳の違いについて
  ~実務翻訳から出版翻訳(またはその逆)に飛び出す際の違いなどについて
4)日本語の文章力を向上させるために取り組んでいることがあれば教えて欲しい
  ~出版翻訳作業中または日常的に心掛けていることなど
5)その他

*その他、現在質問を受け付けております。
【懇親会】
Craft Beer Station(クラフトビアステーション)
 
【会費】 5,500円前後を予定 (クラフトビールまたは自家製ジュース3杯付き、お料理は全7品を予定
*お願い:登壇者の懇親会費は参加者で割り勘させていただく予定です予めご了承ください
※ 当日は大道芸ワールドカップ開催期間につき、駅周辺は大変な混雑が予想されます。

【最後に】

しず翻については、以下のリンクをご覧ください。
歴史と本と翻訳と ~つばめ翻訳~
地方都市におけるネットワーキング

静岡県内の方だけではなく、「(出版翻訳に興味があり)静岡ってどんなところだろう?」とか、「勉強会の後は、大道芸を見て帰ろう!」という方々もぜひいらしてください!お待ちしております♪

10月11日: 一部内容を修正しました。

今週は中々の綱渡りスケジュールということもあり、せっせと仕事に励んでおりますと、めったに鳴らない携帯電話に着電アリ。出てみると、ビジネス用として使用している銀行さんからです。

「EURO建ての送金があったのですが、ご指定口座がドル建てになっておりまして・・・」

とのこと。

通常、海外の取引先の場合、PayPal 経由でお支払いしていただくことが多いのですが、今年から携わることになったこちらのお取引先の場合、支払い方法は銀行送金の一択。というわけで仕方なく、銀行経由の送金ということで請求書を発行したのですが、指定した口座がドル建て口座だったようです。

「円転(「円転換」の略。外貨を円に換えた上で入金してくれます)して、円の口座にお振込みすればよろしいでしょうか?」

ということでしたので、「はいはい、それでお願いします」と電話を切ろうとして思い出したのです。今年の頭にオンライン上でユーロ建て口座を開設していたことを。

そこで、念の為、「円転すると手数料がかかりますよね?確か1500円でしたっけ?」とお尋ねすると、「はい、その通りです」とのこと。銀行によっては、例えば一回の取引金額が 6,000 EURO 以上の場合、手数料がかからなかったと記憶しておりますが、こちらの銀行は 金額に関係なく一回の取り引きで 1,500 円が手数料として差し引かれます。

ものはついでだと思い、「では、ユーロ建て口座に入れていただくとどうなりますか?」と尋ねてみると、「はい、(個人のお客様の場合)手数料はかかりません」とのこと。そ、それ先に教えてください!

というわけで、結局はユーロ建てで請求した案件はユーロ建て口座に送金してもらえば、手数料は不要と言うことで、今後心置きなくこちらの案件にガシガシ取り組めそうです。そういえば、昨年の夏。アメリカのメーカーさんと直接お取り引きをした際、ドル建てで請求したのですが、ドル建て口座を指定したところ、「手数料ゼロ」でした(アメリカドルの場合、一回の送金金額が 3,000 ドル以上で手数料が無料になる銀行さんもあります)。

こうしたドル建て、ユーロ建て口座を開設しておくと、1)手数料がかからない、2)自分の好きなタイミング(つまり為替の変動を見ながら)円建ての口座に引き出せる(この時も、同じ銀行内であれば手数料はかかりません)、3)中継銀行が入らない(これ話すと長くなりますので割愛します)というメリットがあります。以上、何かのお役に立てば幸いです。「えっー、そうなの!」と思った方。詳細は、お取り引きのある銀行に問い合わせてみてくださいね。僕の場合、新しいCATツールもこうした銀行さんも、まずは「えいやっ!」と一歩を踏み出してみて、自分に合ったやり方を見つけて行くのが一番だと思っています。では、仕事に戻ります(キラーン)。

PayPal についても、昔から使っておりますので、アレコレ書きたいことがあるのですが、また次回!

直なところ、がっくりした。「何、それ!」とも思った。完売した夜の公演の追加公演を当日の昼間、しかも14時から行うと言うんだから(ちなみに夜の部は、17時30分開演)。7月の大宮公演は申し込まなかったが、エッグマンの追加公演には外れた。だから、中野公演は万全を期してチケットを申し込んだ。「当選」の文字を目にした時は、心底嬉しかった。でも、この追加公演の話が出てきた途端、どうにか手に入れたチケットが急に色褪せて見えた…。

何しろ、あれから30年近く経っている。こっちもイロイロあった。もう、あの頃のように「レッド(レッズ)に会える!」ってだけで喜ぶ年でもない。はっきり言って期待するものは大きい。ついでにチケット代も、あの頃、ライブハウスで観たときは2500円くらいだったし(招待券で無料だったけど)、武道館も西武球場でも「1,000円」でやっていたのに、今じゃ手数料も入れると9,000円以上だ。

いや待て。「1,000円で武道館!」。「1,000円で西武球場!」って、あったなと思いだした。

そこで急にさっきまでプンプンしていた気持ちが和らいできた。ひとまず、ちゃんと観てみようじゃないかと。振り返れば、「型破り」って響きはなんともレッズらしいし、彼らの代名詞の1つでもあったはずだ、と思い直した。

「同じ会場で一日二公演やれば、手間も最小限に抑えられるうえに、利益は最大限だ」なんて、考えを抱いたのは、下種な自分の単なる思い込みだったのか、どうかも確かめてみたい。

というわけで、急遽、昼の公演にも参戦することにした。

結果。
いかに自分の考えが浅はかでバカでクズだったのかを思い知らされる、渾身の素晴らしいロックンロールショーであった。

席に着いたときから、何とも言えない空気が会場には漂っていた。一人で会場に行った。にもかかわらず、何とも言えない「同窓会」感が溢れていた。ショーが始まる前から、「今日は来てよかったな!」と思った。

「King’s Rock’N’ Roll」で幕が開けると、あとはもう一直線。マイクスタンドをブン回すユカイくん。あの頃以上に切れ味鋭いカッティングを決めるシャケ。マルコム・ヤングさながら、どっしり構えて演奏に専念しているキヨシ。シャケとユカイくんが一本のマイクで絡めば、50近くなった今でも胸が熱くなるから不思議だ。

レッドの音楽を聴きながら、参戦した人たちはどんな風景を描いていたんだろう?演る側も観る側も、とにかく笑顔が一杯で胸が何度も熱くなった。

というわけで、記憶にも記録にも残る一日二公演を体験したこの日の出来事は、また1つ大切な思い出になった。

「30年前、こんな世界になるなんて想像していなかったよね」と話すユカイくん。本当だよねと心の中で思った。「来年また(縁があったら)会いましょう!」と言っていたけど、さあどうなることやら。

かつて、「枠にとらわれるなよ」、「くたばりゃしないぜ」と歌ったレッズ魂は30年という時を経ても健在であった。あっぱれ、レッドウォーリアーズ!

ps.この日は、ipadも持って行かなかったし、スマホは持っていないので写真はなし。でも、この日の出来事はしっかり胸に刻んできました。ところで、オフィシャルのセットリストを見ると、昼の部公演は、「Outsider」→「Wine & Roses」となっていますが、これ逆でしたよね?

カスタマーレビューじゃ、あれこれ書かれているようですが、これ、参考なりましたよん。早速、「小規模企業共済を満額に変更」+「付加年金に加入」しましたもん。

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まずは、前回の記事をお読みくださった方々、拡散してくださった方々に感謝いたします。既にCDをご注文された方もいらっしゃるかと思いますが、1つお節介を。

ほぼ毎日読んでいる山口洋さん(HEATWAVE)のブログ。8/12付けで「ロニー・レイン/音楽に愛された男」と言う記事が公開されていました。興味のある方はぜひお読みください。で、思い出したのです。かつて、ジョージアサテライツ時代に彼らが、ロニーレーンに捧げていたあの曲を。そう、「ANOTHER CHANCE」です。

Don’t want to leave before my time is done
Don’t want to stick around when my race is run

Don’t want to go before they call my dance
Don’t want to die askin’ for another chance

自分の持ち時間が終わるまでは死にたくない
俺のレースは終わってないのに

回りで待っていたくないんだ
俺のダンスの順番が読み上げられるまでは行きたくない

もう一度チャンスが欲しいと思いながら
死にたくはないのさ

対訳:米持孝秋さん

ダンちゃんはこの曲の中でそう歌っています。
日本語の解説では触れていませんが、英語のクレジットを読むと

(Dan Baird, hats off to Woody and Ronnie Lane)

という一文があります。

「ロン(ウッド)とロニーレーンに敬意を表す。Dan Baird」

といったところでしょうか。

そして、2014年のライブを収めたこちらのアルバムにはこの「ANOTHER CHANCE」が収録されています。冒頭のDANちゃんのMCを少しだけお借りすると、

「今夜、本当はこの曲を演奏する気はなかったんだ。でも、昨日友人を亡くしてね。それから、さっき知ったんだけど、もう一人大切な仲間が旅立っていったんだ。イアン・マクレガンさんだよ」

演奏の途中で感極まる様子が手に取るように伝わってきます。

今回、こちらのCD(Dan Baird & Homemade Sin – The Red Wristband Special)を注文される際には、一緒に注文されてみてはいかがですか?同時発売のこちらも文句なしの演奏です。

【関連記事】
’93年に、Izzy と一緒にリックが来日した際に「My Fault」を歌ってくれて狂喜乱舞(笑)したときの話はこちら

驚きました。今夏、Homemade Sin で元気にヨーロッパをツアー中だと思っていたダンちゃん(Dan Baird)が、慢性リンパ球性白血病(CLL)の治療に専念するために年内の活動(ツアー)から離れるとのこと(バンドはダンちゃん抜きで既に3公演を行い帰国した模様)。FBに詳細な情報があるようですが、私の方では、まだすべてに目を通せていません。今後予定されている米国内のツアーは、ダンちゃん抜きで行う方向で鋭意調整中とのこと。そして、今日届いたメールを読むと、The Bluefileds で活動を共にしている、Joe Blanton が代役を務めることに決まったそうです(ダンちゃんからの直々の依頼を受けて)。

残念ながら、ベースの Micke は「今後は家族との時間を大切にしたい」という理由から、バンドとは行動を共にしないとのことで、新しいベースプレイヤーが加入することになりそうです(ダンちゃんは、「彼が居なかったら、このバンドはポシャっていたかも」と語っています)。 

この逆境を乗り越えるべく、バンドは、クラウドファンド形式で以下のライブ盤を発売することに決めたそうです。

The Red Wristband Special

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【内容】
2017年7月26日、イギリスのケンダルにある Bootleggers で行われたライブ(1セット目)を収録。さらに、未発表音源4曲を追加。価格は、一枚あたり「15ポンド」に設定されていますが、これ以上の金額を寄付できるように金額欄は手入力となっています。

【発売予定日】
8月後半(現在、予約受付中)

ジャケットにはダンちゃんが入院した際に手首に巻かれていたのであろうリストバンドの写真もあり、痛々しい印象も受けますが(このセットの24時間後には病院にいたそう)、ダンちゃんがまた元気な姿を見せてくれるまでは、このライブ盤を聴きながら、回復を祈りたいと思います。

「Homemade Sin – Warner, Mauro plus new bass player – want to try and keep the flag flying until I recover. I very much want that too.」

Homemade Sin – ワーナー、マウロ、それから新しいベースプレイヤーを含めた全員で力を合わせて、オレがステージに帰ってくるまでは、この状況を乗り越えなくちゃと思っている。オレ自身もそれを心の底から願っているんだ」(8/1付けのFacebookの記事から転載)
Dan Baird

【関連記事】
The Bluefieldsのアルバム紹介 (Dan Baird参加♪)】 

久し振りのジョージアサテライツ情報です!今朝、サテ友からのメールで知りましたが、以下のタイトルが発売されるようです。二枚組のライブ盤ということで楽しみですね~。早速、ポチっておきました。~1987年、Ritzでのライブを収録

「Live at the Ritz Ny Feb 22nd 1」
Georgia Satellites(ジョージア サテライツ)
8月11日発売予定

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関連記事
Georgia Satellites(ジョージアサテライツ)& Dan Baird(ダンベアード)新着情報♪】

今日は「翻訳者とお金の話」について書いてみようと思います。この場合の「お金」というのは出て行く方のお金ではなく、入ってくる方のお金、つまり売り上げについてです。大半の場合、翻訳のお仕事は、原文のワード数や文字数に基づいて算出されます。

例:英日案件、1,000 words の場合

10円 / word(税抜き)とすると、10円 x 1,000 words x 8% = 10,800 が売り上げということになります。

時間給での支払い契約を結んでいる場合を除き、ほぼこの繰り返しで毎日が過ぎて行きます。

以前、「【翻訳会社の無茶振りに振り回されない】」という記事にも書きましたが、仕事を受注する際は納期が付きまといますので、自分の処理量を正確に把握することが重要です。これを見誤ると、「納期に間に合わない、アワワ…」という事態につながります。というわけで、普段は自分の処理能力の 80 ~ 90%を目安にスケジュールを組むようにしています。

で、数年前からは、案件ごとに作業時間をメモしておき、納品後に所要時間を出し、当初見積もった作業時間と大きな開きがないか、そして案件の時間当たりの単価を出すように心掛けています(1,000 words 以下の案件の場合は、面倒なのでしませんけど)。

こうすると、ただただやみくもに来る仕事、来る仕事をこなしていたら、一ヶ月(or 一年)が終わっていた…と言うわけでなく(いや、そういう時もありますけど)、ある程度、近い将来の売り上げを見込みながら作業したり、仕事を選んだりできます。具体的に言うと、引き受ける仕事の中にもさまざまな特徴がありますよね。

★それほど興味がない分野だけど、単価はいい案件。
★単価はよくないけど、興味がある、納期が緩い案件。
★少量だけど、新しいCATツールデビューするのは打ってつけの案件、今後積極的にお仕事をしていきたい開拓したばかりの取引先の案件。

といった具合です。

ある専門知識を持っていて、その分野に特化して日々、作業されている翻訳者さんもいらっしゃると思いますが、私は基本あきっぽいのと特にこれだ!といった専門性がない何でも屋なので、打診があれば、まずは耳を傾け、上記のような案件を織り交ぜて作業することがあります。

例えば、同じ分野の案件を引き受けていれば、知識も蓄積され、作業効率も上がる(つまり単価がよくなる)わけですが、一社専属と言う立場がなんとなく苦手というか、躊躇する部分がありまして、他社の案件を間に挟んだりしてリフレッシュをはかるようにしています。で、この他社の案件では、違う分野で異なる CAT ツールを指定されたりするわけですが、こういうときに「あー、めんどくさー」となるのではなく(そう思う時がないとは言いません)、「おっ、ちょっとやってみよう!」と言う姿勢を失いたくないなと思っています。

なんだかまとまりに欠ける文章になってしまいましたが、今日はそんなことをフト思いました。ちなみに今日納品した案件の時給単価を出してみたところ、「4.830円」でした。でも、案件によってはこの時給に到底届かないケースもあります。そんなときは、「はぁーー、ガクッ」となるかと言うと、決してそういうわけではなく、何かしらこう手ごたえを感じられるものにしたいと思っています。自営ですから、売り上げにはもちろんこだわりますが、お金では買えない満足感と呼べるようなものがそこにあると、ほっとします(例えば、新しいツールを使えるようになったとか、興味のある分野に一歩踏み出せたとか、新しい知識が得られたとか)。

と言うわけで(?)実際のお支払いは、ワード単位でいただいているわけですが、頭の中では時給に換算して管理していると言うお話でした。

2017年6月18日(日)。下北沢に着くと小雨がぱらついてきた。あいにくの空模様。空は厚い雲に覆われている。でも、気分はこの上なく明るい。口を開けると、はじめ人間ギャートルズ張りに、

タノシミダー!

という文字が飛び出してきそう。
この日は藤井一彦さん(from THE GROOVERS)の50回目のお誕生日。つまり、生誕半世紀!というわけで彼がこれまで一緒に演奏してきた(or している)仲間や先輩、後輩たちが一堂に介して盛大にお祝いしようということらしい。

最初に、このライブの告知を見た瞬間にオドロキました。あまりに豪華なメンツに。でも、これだけのミュージシャンたちとこれまで一緒に演奏して来たんですよねぇ。

音楽的な才能はもちろんですが、彼の人柄がとてもよく伝わってくる。ミュージシャンシップ溢れる面々がズラリと揃ったわけですが、彼がこの日駆けつけてくれた出演者全員をリスペクトしている様子がビシバシと伝わってくると共に、出演者たちも彼をリスペクトしている様子が演奏やMCからもよく伝わってきました。

この盛大なお祭りは、ソロアルバム収録曲の弾き語りでスタート。続いて、THE GROOVERS(+エマーソン北村さん)、SION(+魚ちゃん、伊藤ミキオさん)、山口洋さん、土屋公平さん…と、いつも仕事しながら聴いているアーチストが続々と登場するという何コレ!?状態に歓喜するオレ。
この日は二部構成で、途中でビデオメッセージの演出もあり。

二部も濃ゆい面々(笑)が続々と登場。石橋凌さん(ARB)、佐野元春さん、梅津(和時)さんを観るのは高校生以来。

この日、第二部のホストバンドとして登場したウエノコウジさんと

「高校生時代に戻るね~」

なんて話をされていましたが、それはこちらも同じです!
(ウエノさん、SIONが昔、広島にコンサートで来た際、警備のバイトをしていたそう)

そして、真打ちとしてチャボ(仲井戸麗市)さんが登場。
中学生の頃、学園祭で演奏したという「チャンスは今夜」に続いて、「雨あがりの夜空に」で大団円となったのでした(梅津さんの歌声、初めて聴きました~)。

本編終了時点で、既に開場から4時間経過。この日は、日帰りの身ゆえ、アンコールは断念して帰途についたのでした。
ショーが始まってすぐ、

「もっとチケット料金を高く(設定)して、もっと広い会場(赤坂BLITZ)で、やれば良かった・・・」

なんて冗談半分(本気半分?)で言った後、

「でも、ここ(GARDEN)がね。ちょうど空いていたんで」

なんて話されていましたが、観る側としては万々歳です。この上なく贅沢なショーをこの規模のハコで楽しませてもらったんですからね(チケットを取れなかった方は残念だったでしょうが)。
で、この日特に印象に残ったのはズバリ。

THE GROOVERS!

いやー、最高っす。

それから、SION! とにかくこの日もSIONの歌声&演奏は圧巻でした。いやー、夏の野音も今から楽しみです♪

これからも、藤井一彦さん、SION、THE GROOVERSからは目が離せません。
====今後のライブスケジュール====

THE GROOVERS

2017年9月2日(土)
大阪 心斎橋 JANUS
開場 18:30 / 開演 19:00

2017年9月3日(日)
名古屋 APOLLO BASE
開場 17:30 / 開演 18:00

SION with THE MOGAMI (池畑 潤二 / 井上 富雄 / 細海 魚 / 藤井 一彦)

2017年8月19日(土)
日比谷野外大音楽堂 ※雨天決行
開場 17:30 / 開演 18:00