■ 業務内容
翻訳・通訳業務、海外メーカーとの窓口業務、テープ起こしなど
■ 対象言語
英語→日本語および日本語→英語
■ 現在の業務の比率
翻訳業務(英語→日本語)が80%、
通訳および窓口業務がそれぞれ10%程度(日本語⇔英語)。
■ 取引先の割合
国内と海外(欧州)で半々程度(主に翻訳会社経由)
取引先国の一覧:
カナダ、アメリカ、ドイツ、スウェーデン、ベルギー、スペイン、ルーマニア、ルクセンブルクなど
■ 取扱分野および実積
■ 個人翻訳事務所のメリットとは?
「もっと、お客様の近くで仕事をしたい!」。そう強く思う出来事があったのは、開業後5~6年が経った頃のことです。日常的に仕事を請けていたある取引先(アメリカ、カリフォルニア州)から、こんなメールが届きました。「他の翻訳者がある製品(検知器)のカタログを訳して、納品したのだが、お客様がその出来に満足していないので、一度、お客様のところに足を運んでみて欲しい」と言うのです。正直、最初はなんだか面倒な依頼で気乗りしませんでした。何故なら、お客様の方はきっと怒り心頭で叱られに行くようなものですから。しかも、その翻訳は私が担当したものではないのです。
しかし、よく話を聞いてみると、「とにかく、今後商品を日本の市場に投入する上で必要となるカタログを英語から日本語に翻訳するにあたり、まずは製品をよく理解して欲しい」と日本側の担当者からリクエストがあった、とのことでした。そこで、恐る恐る先方の事務所に足を運んでみると…。担当者の方が、約半日に渡り、自社の実機を片手に製品の特長、機能、操作方法などを文字通り手取り足取り教えてくれたのです。
通常、翻訳者とお客様が顔を合わせる機会は皆無と言えます。しかし、このときのように、翻訳作業に取り掛かる前に、お客様と実際に顔を合わせ、製品を手に取ることができれば、仕上がってくる翻訳の品質は飛躍的に向上することを身を以って経験しました。約半年ほどかけて翻訳し、納品したこちらの案件ですが、お客様から「貴事務所に発注して本当に良かった。これで日本市場向けのカタログを作成することができる」とおっしゃっていただいたときには、プロジェクトの一員としてしっかり自分の役目を果たすことができたと実感することができました。
以来、「もっと、お客様の近くで仕事をしたい!」という願いは募るばかり。その後、縁あってお取り引きすることになった企業様からは、通訳のご依頼もいただき(最初の数年は翻訳作業のみでした)、アメリカ、中国への出張に同行する機会に恵まれました。この出張では、日本にはまだ入って来ていないあるフロアリング技術(工法)に関するデモを見たり、過去のプロジェクトを視察し、目からうろこが落ちる体験をしました。分かりやすく言えば、それまでは文字から平面的に想像するしかなかった情報が、立体的に映像となって浮かんでくるようになったのです。
実は、ある一言がどうしても訳せずに納期の延長をお願いしたことがあります。いくら辞書を調べても、インターネットで検索しても、イメージが湧きませんでした。最終的には、その一言(動詞)は暫定的にカタカナで訳して納品したのですが、アメリカ出張の際に、現地の技術者たちが、その言葉を口から発しながら作業している場面に出くわしたのです。正に、「百聞は一見にしかず」といったところでしょうか。というわけで、辞書にもネットにもない、そのある一言ですが、今では自信を持って訳せるようになりました。「実機に触れる」、「現物を見る」、「現場を訪れる」という大きなメリットに加え、不明点が出てきた場合には、直接担当者に尋ねることができるというのは翻訳者にとっては大きなメリットと言えます。
こうした経験から、当事務所では、通訳から翻訳業務まで一貫したサービスをご提案しております。個人事務所ゆえ、一部対応できない業務・分野はございますが、その一方でお客様とやり取りする私自身が翻訳や通訳作業にあたることでニーズに応じた質の高いサービスをピンポイントでご提供できるのは大きなメリットであると考えています。海外メーカーへの問い合わせなどの窓口業務から、出張の同行、空港、ホテルなどへの送迎、会議出席、議事録の作成、カタログや取扱説明書の翻訳まで幅広く対応いたします。