2017.03.20
Saturday night。ROUTE 67号線(別称「北街道」)を車で走り抜け、会場へと向かう。約三年振りの静岡公演(ちなみに前回は、2014年5月25日)。 今年初のライブと言うことでテンションも上がる。振り返ると、藤井さんの名前を初めて目にした、というか音を耳にしたのは1998年のこと、
「SION comes」だったと思う。
その後、野音や新宿ロフトなど、SIONの横でギターを文字通りかき鳴らす姿をあちこちの会場で幾度となく観てきたが、アルバムで聴く音以上に、生で聴く音+ステージングにやられた。
が、The Grooversを聴き始めたのは、ここ数年のこと。なんでこんなバンドを素通りしていたんだろうと悔やんでみても仕方がないので、
アルバムをガッと揃え、今ではどのアルバムも万遍なく愛聴している立派な(?)Groovaholic状態 (昨年ようやくバンド名義のライブを磔磔で観れて感無量だった)。
で、今回はソロ公演。
ソロ名義二作(「LAZY FELLOW」、「GEMINI」)に収録されている楽曲を中心に、もちろんGrooversの曲もあれこれやってくれました。
バンドでの演奏とは異なり、アコギ一本ですからね。限界もあるだろうし、あのグルーヴを一人で再現するのは難しいかなと正直
思う部分もありましたが、そんな心配は無用。
アコギ一本という制約をものともせず、いや反対に武器にしちゃって、緩急自在のステージングはもう圧巻の一言。 ギターも歌も、「聴かせるところとは聞かせ」、「歌わせるところは歌わせ」、「笑わせるところは笑わせる(?)」という「人生楽ありゃ苦もあるさ」
という水戸黄門的な流れに、こちらも笑ったり、しんみりしたり、リズムを取ったりと大忙しの夜。藤井さんの描く詩の世界もあれこれ示唆に富んでいて好きなのですが、この日は弾き語りと言うこともあり、バンドでの演奏時よりも聴き手にダイレクトに伝わってきて、何度かハッとしちゃいました。
19時開演。途中休憩をはさんでの二部構成(今回はオープニングアクトなし)。二回のアンコールにも応えてくれました。
「30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知る」という言葉がありますが、日々心に迷いが生じっぱなしの40代男子には、
自分の使命が音楽であることを文字通り体現している姿を目の当たりにして、こちらの心も体も正しく充電完了 (「Charged!」)。21時過ぎに会場を後にしましたが、帰りのドライブ中は「今を行け」が脳内リピート状態でした。
「また来るずら~」とのMCで終演。はい、待っています♪(磔磔と野音も楽しみ!)
本日の一品。
ps.会場の LIVING ROOMは今回初めて足を運びましたが、とてもいい感じのお店でした。店主のこだわりがあちこちに感じられる作りで、ライブがなくてもまた来たいなと思いました。
【今後のスケジュール】
★THE GROOVERS 磔磔ワンマン!
“KOTO BLUES SHOW 2017”
5/7(日) 京都 磔磔
★4/21日(金) 新宿 red cloth
※3/21前売り開始
★藤井一彦(THE GROOVERS) “THE HIKIGATARI JOURNEY 2017”
5月12日(金)埼玉熊谷モルタルレコード2階
追記(3/22)
☆“藤井一彦 生誕半世紀大感謝祭 KAZ’S HALF CENTURY BLUES SHOW” @6月18日(日) 下北沢 GARDEN
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