2016.11.20
【11/20: タテ タカコさん@静岡市秋葉山峰本院本坊 大使館、「業」リリースツアー、静岡編(ジュウイチガツノゴウ)】
「この人の前でウソはつけないな」
開演直後、そう直感した。
初めて会う人。初めて耳にする曲。
でも体は正直だ。
考える前に感じてしまう。
最新作「業(GOU)」収録の「テクテク、イキテク、アルイテク」で始まったこの日の公演。
止めどめもなく、涙が溢れてくる。
「タテ タカコ」とインターネットで検索すれば、きっと必要としている(以上の)情報が入ってくるだろう。でも、今日はそれはしたくない気分。
コンサートやライブに行くのは、大まかに分けて次の2つのパターンに分かれる。1つ目は、とにかくすべてのアルバムを持っていて、どの時代の曲が演奏されても口ずさめちゃうくらい入れ込んでいるSIONのようなアーチストを観に行くパターン。
もう1つは、最小限の情報をもとに「観たい!」。その思い一筋で会場に駆けつけるパターン。
今回が正にそれ。
コンサートを知ったのは前日の朝。
9月に山口洋さん(HEATWAVE)を観に行ったことがきっかけで知り合った方のリツイートだった。
「観たい!」直感的にそう思った。
タテさんのお名前は、数年前、SIONがブログで書いていたような記憶がある(これも検索すればスグに出てくると思うけど…)。
で、本日。向かった先は秋葉山峰本院本坊 大使館。平たく言うと、お寺。
「えーー、こんなところにタテさんが本当に来るの?」と思ったが、階段を登り、靴を脱ぐと、なんとそこにはタテさんご本人の姿が…(というわけで、まずはご挨拶)。
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民謡をベースとする元ちとせさんに打ちのめされたのは2001年の冬のこと。翻って、2016年秋。今日はタテさんに打ちのめされた。体が、心が震えた。
民謡ベースのちとせさんに対して、タテさんはというと、「童謡ベース」といったらいいんでしょうか、
とにかく聞いたことがない曲なのにその歌の情景が頭の中に自然と浮かんでくる。一度も聴いたことがない曲なのに、涙が溢れてくる。
この日は、昼の部と夜の部の二部構成。
昼の部は、親子で楽しめるコンサートだったらしい。
夜の部のMCで、「皆さん、寝転んだり、寝てしまってもかまいませんからね」と言った後、
「みなさんも、昔は子供だったんですから・・・」と口にするタテさん。
タテさんの曲ってものすごく立体的で、音と歌詞が映像となって聴き手に届く。なるほど、この感じは子供を寝かし付けるときの「絵本の読み聞かせ」のよう。とても心地よい。
40代も中盤を過ぎ、出来ることと出来ないことが見え始める今日この頃。いろんな意味で(?)憤りを感じる毎日。
でも、それでいいんじゃない?自分のペースで歩いていけば。自分の心にきちんと耳を傾けて歩いていけば…。
タテさんの歌を通じて、そんなメッセージが伝わってきた。
そしてこの日、気付いたことが1つ。涙の量は、左右で異なるということ。何故か、この日は右目から涙が止めどめもなく溢れ出てきたのでした…。
この日は出掛ける前にハンカチを持って行ったオレ。まったくもって正解だった(ちなみに、昼間はエスパルスのJ1復帰に歓喜の涙を浮かべ、夜はタテさんのコンサートで感動の涙を流すという一日でした)。
次は子供たちと一緒に観に行きます♪
タテタカコ New Album「業 」
2016年7月1日発売開始 (ライブ会場、通販限定)
【タテ タカコ ライブ情報】