2016.11.04

【根拠のない自信で突っ走った駆け出し時代と、消えない不安感に襲われる中堅時代】

昨日の記事に関連して。
振り返ってみると、駆け出しの頃は「根拠のない自信」で満ち溢れていました。どういうことかと言うと、少しくらい(はたまた全くの)分野違いの案件が来ても、自分の処理能力ギリギリまたはそれ以上の案件が来ても、「大丈夫、(俺なら)出来る!」と思っていました。

大きな勘違いと言うやつです。

時は流れ、開業後10年が経過しました。で、今はどうかと言うと・・・・。

仕事の打診が来るたびに、「不安感に襲われる」のです。自分の得意分野や処理能力も把握して、スキルも以前よりは向上し、スケジューリング能力も多少なりとは身に付け、作業環境も整備されてきているにもかかわらず、です。

具体的に言うと、ちょっと違う分野の案件の打診や納期の厳しい案件が来た場合、自分の中で「受注しても大丈夫度」が75%くらいにならないと、受注を見送ることがよくありました。

「これまでに犯した失敗を繰り返したくない」という気持ちが一番大きい理由だと思いますが、後で、「うーーん、やっぱり請けておけばよかったかな?」なんて思うことも時々・・・・。
こうなると、経験と実績を積めば積むほど、不安感が増すと言う負のスパイラルに陥り、どうしたものかと思っていたのですが、数年前、佐藤洋一先生のオンライン講座の中で、先生がその答えをズバリとお話してくれ、その謎が解けました。

「ダニング=クルーガー効果」

と呼ぶらしいです。これは、正しく自分の状況にぴったりと当てはまりました。以下のグラフで見ると、よく分かります(縦軸が「自信」、横軸が「経験」の度合いです)。
 

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(引用ページ:http://blogs.agu.org/wildwildscience/2015/02/15/reliable-vaccine-treat-dunning-krueger-syndrome/)

さらに興味を持たれた方は、以下のリンク(日本語)をどうぞ!(広告がちと鬱陶しいですが…)
「能力はないのに自信がある人」にならないための4つのポイント(ライフハッカー編集部)
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前回の記事では、【翻訳会社の無茶振りに振り回されない】なんて少しエラソーに書きましたが、こちらも随分無茶していた時代がありました、ハイ。

というわけで、ここから脱却するには、「常に学ぶ姿勢を持つ」しかなそうです。そういえば以前、佐藤先生からいただいた本(「理工系のための英文法再入門」(オーム社))の裏表紙には、「一生が勉強」という直筆メッセージが添えられていました。
ps.便宜上、「中堅」としていますが、「11年目なんてまだまだようやく第一歩を踏み出したに過ぎない」ことは承知しています。