2017.11.30

【至第27回 JTF 翻訳祭:分かれ道に立つフリーランス翻訳者が生き残るために下した決断とは?】

あれこれ書きたいと思いつつ時間だけが過ぎてしまいました。で、昨日。東京市ヶ谷で開催された「翻訳祭」に行って来ました。

 

去年に続いての出席でこれが二回目です。今回聴講したのは以下の4つのセッション(いろいろ他にも興味深いセッションがありましたが、こういう時は直感で決めます)。

 

1. 「フリーランスだから考えたいお金のこと」古川智子さん
    ツイッター:ふるかわともこ(@mogyayome)
2. 「ミニ講演会第二部」
一番印象に残ったのは、「選ばれる通訳者・翻訳者たったひとつの絶対条件」酒井 秀介さん   ホームページ:カセツウ

 

3.「書籍を訳すという仕事」村井理子さん、伊皿子りり子さん
  ツイッター:村井理子(@Riko_Murai) ‏
    ツイッター:伊皿子りり子(@rie_tanaka)

 

4.「『うわっ…私の年収、低すぎ…?』にならないための営業戦略」マイク関根さん
    ツイッター:Mike Sekine(@mikesekine)

 

こうしてみると共通性があるような、ないような感じ…。でも、この4つのセッションを聞き終えた後、何故か妙な高揚感に包まれていました。言い換えると、なんだかモヤモヤしていた気持ちがすっきりした感じ。

 

開業から10年が経過し、この9月から12年目に突入したわけですが(道中、山あり谷ありですよ、そりゃもちろん)、半年ほど前に、ひょんなことから事業計画書を作成する必要があり、開業時以来となるソレを作成したのですが、それ以来、このモヤモヤ感が募っていたのです(なぜ、作成する必要があったのかは、また改めて報告します)。

 

一言で表すと。

 

「今後どういう方向に進んでいきたいの?」

 

と自問自答していました(いや正確には「しています」か)。

 

で今回の翻訳祭。そしてその前の「しず翻勉強会 2017 秋」。さらに遡ると、2016年の3月に受講した「かさこ塾静岡編(全四回)」。

 

この3つを通じて今後の道筋(「自分が進みたい方向」)を頭の中で描く作業にようやく移行できそうです。

 

今回の翻訳祭を通じて得た自分的収穫としては3つ。

 

1) 今、進んでいる方向は80%くらいは間違っていない(つまり、20%は方向修正が必要!)
2) 今、岐路に立っているなら、楽な方を選択するな(つまり、大変な方を選べ!)
3) 過度な心配はするな(+ユーモアを忘れるな!)

 

もう少し突っ込んで言うと、こんな感じ?

★自分の好きなことを追及するべし!(フリーなんだから、イヤな仕事や割に合わない仕事は徹底的に避けるよ。でなきゃ会社員に戻るべ…)

★プレゼンス感を高めよ!(自分が存在していることをアピールしなきゃ、仕事は来ないよ…)

★自分の価値(単価)は3割増し!(謙虚なばかりじゃ、やっていけません。自営業はバクチ業ですから…)

 

どういう思考秋路でこういう結論に至ったのかを文字で書き起こすにはチト時間がかかりそうですが、それぞれのセッションで一番印象に残った一言二言を最後に紹介しておきます。

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セッション1:古川さん。「知らないとソンするよ」(あっイヤこれ、古川さんが実際におっしゃったわけではなく、私の心にはそう響いたという話です)。

セッション2:酒井さん。「とにかくあなたという人の存在を知ってもらわないと意味ない(仕事は来ない)ですよ」。

セッション3:村井さん。「心配するのは5分前からで十分」。あれこれやる前から心配しても始まりませんよ。というメッセージとして受け取りました。あと、個人的には仕事場の環境のお話をされていた際、「キッチンの片隅のスペースで仕事してます。(仕事場を見て)全米が泣いた!」ってのはかなりヒットしました。あと、「出版翻訳はバクチ。一回やったらやめられない」など、名言多数。

伊皿子さん。「おもろなきゃ 意味ないやん」。本当その通りです。

セッション4:関根さん「自分が思っている単価の3割増しで交渉しよう」。はい、そうします。

 

とズラズラと書きましたが、その他のこぼれ話はまた次回!