2016.10.07

【トライアルに受かったらすぐに仕事が来るの?~初めてトライアルに挑戦!】

フリーになって10年が経過しましたが、初めて翻訳会社の「トライアル」に応募したときのことは今でもよく覚えています。というわけで今日は昔話にお付き合いください。ちなみに、「トライアル」という言葉がピンとこない方のために補足しておきますと、要するに「(採用者側が)あなたの翻訳スキルが仕事として通用するレベルにあるかどうかを見極めるための採用試験」のようなものです。言い換えると、翻訳者として、仕事をもらうための第一歩といったところでしょうか。

時は2004年。当時はまだ社内翻訳者として勤務していましたが、数年後の開業・独立を見据えて日々模索していた頃でした。それまでに、インタースクールに通学したり、フェローアカデミーの通信講座(BETA)を修了していました。そんな折り、当時会員であった Amelia (アメリア) で会員を対象とした「スぺシャル トライアル」と呼ばれるトライアルが開催されることを知りました。

応募要項を見ると、自分の興味のある分野にばっちり当てはまっていました。で、詳細を見ると、「日本初!スポーツを専門とした翻訳会社が誕生!」てな文言があったように記憶しています。実際には、ある翻訳会社内での分社というような形であったと思います。

会員であれば誰でも応募出来たことから、あまり深く考えずに応募したのでした。で、しばらくすると課題文が送られてきました。分量は、7~800ワード程度だったでしょうか。分野はバスケットボール(NBA)とスポーツジムにあるトレーニングマシンの取扱説明書でした。

それまでに、前述の Amelia が毎月開催していた「定例トライアル」と呼ばれるものには何度か応募したことがありましたが、本格的なトライアルはこれが初めてでした。

提出期限まで時間をかけ、ありとあらゆる情報を利用して提出しました。初めての挑戦ということで気合が入っていましたね、きっと。

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で、待つこと数か月。ある日、突然結果が届きました。恐る恐るメールの本文に目を通すと……「ぜひとも弊社の翻訳者としてご登録いただきたく….」てな文言があり、本当に天にも舞い上がる気持ちでした。まったく面識のない方に、こうして翻訳文だけで評価してもらい、それが認められた(つまり、ある一定レベルに達していると分かった)瞬間ですからね。「あー、翻訳の勉強を続けてきて良かった!」と素直に思ったことを覚えています。

合格通知の後、登録関連の書類に記入して、機密保持契約書に署名し、支払等の確認を済ませ、「さあ、これで準備万端!いつでも、仕事よ来い!」と思ったのですが、実際に同社から仕事を受注したのはそれから数年後のことでした….。

その辺りの経緯については、また次回!