2016.06.07

【翻訳者、不払いに遭遇する | 傾きかけた会社の見分け方と回収方法(その2)】

不払いに遭遇して私が取った行動は以下の通りです。

1)取引先に対して支払期日を設け、「支払確約書」という書面を用意して署名してもらい支払いを促す(FAXで返送してもらう)


2)司法書士会による無料法律相談に出向く


3)最寄りの簡易裁判所に相談



4)訴状作成&提出、裁判手続き



5)口頭弁論


6)判決



7)債権執行(口座の差し押さえ)



8)動産執行(物品の差し押さえ)



9)回収

という流れになります。
法律に明るくなくても、そちらの方面に知り合いがいなくても、専門家に依頼しなくて大丈夫です。全部自分でできます。時間と労力は必要とされますが・・・。

もう5年以上も前の「事件」ですので、私も事細かには覚えていません。でも、もし不払いでお困りでしたら、最寄りの裁判所、簡易裁判所に行って相談
してみてはいかがでしょうか?私の場合は、担当の書記官の方が親身になって手取り足取りアレコレ教えてくれました(もちろん、お金は取られません)。

ちなみに、1)~3)あたりまでは、件の翻訳会社からも「大変ご迷惑をお掛けしておりますが、必ずお支払いいたしますので・・・」という連絡がありましたが、
途中からはメールの返信はもちろん、電話をかけても応答がなくなりました(呼び出し音はあり)。

先方のオフィスに出向くことも考えましたが、やめました。おそらく、足を運んでも回収は見込めないと判断したからです。が、当時、知り合いが東京で勤務しており、
「今、こんなんで困っているんですよ・・・」と話したところ、「じゃ、その近くを通った時、見てきてあげるよ」と言ってくれたのです。

しばらくすると、その知人(→ちなみに現職のケーサツカンの方です・・・)から連絡があり、「なんだか怪しい雰囲気だったけど、数人中に居たよ」とのことでした。
「裁判沙汰にするなんて大げさかなぁ」なんて考えもありましたが、一方で「このまま泣き寝入りするのはゴメンだな」との思いから、訴状の提出に踏み切ったのでした。

(続く)

ps.次回は「債権執行(口座の差し押さえ)時の意外な落とし穴」についてご紹介する予定です。