2016.06.06

【翻訳者、不払いに遭遇する | 傾きかけた会社の見分け方と回収方法(その1)】

まず、この記事を書くにあたって最初にお断りしておきます。ここでは、いち翻訳者(個人事業主)が「不払いに遭遇」してから、

1.どのような行動を取り
2.どのようなことを感じ
3.どうして回収できたのか

について書いていきます。あくまでも私個人に起こったことですので、参考程度にお読みください。

なぜこのような記事を公開することにしたのかというと、不払いに遭遇した方に「泣き寝入りして欲しくない」からです。「どこそこの対応が良かった/悪かった」とか、「あの人の言うことを聞いて成功/失敗した」などについて語る気はありません。
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「103,785円」。

これが本来、支払われるべき金額でした。でも、待てど暮らせど入金されません。相手は三年ほどの付き合いになる日本国内の翻訳会社でした。ちなみに、それまでは非常に良好な関係でした。

が、振り返ってみると、「不払い」の兆候はいくつもありました。私がその兆候を見落としていたのです。

~時系列順~ 

★兆候1:コーディネータさんの一斉退職
→不払いが発生する半年~数か月前に、1、2人ではなく、ほぼ全員(5~6名)のコーディさんが退職。
★兆候2
→社名変更および移転(理由は不明)。
★兆候3
→不払いの数か月前から、支払いの遅延が常態化。

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今なら、思います。「これは、何か変だぞ…」と。でも、渦中にいるときには分からないものです。

「今まで、きちんと支払ってくれたから、今度も大丈夫だろう」

というまったく根拠のない自信がありました。これがそもそもの大きな間違いでした。

そして、これが5カ月ほどに及ぶ、「回収ロード」の始まりでした・・・・。

(続く) 

ps. 私は特に法律関係に精通しているわけでも、知り合いがいるわけでもありませんので、「お悩み相談」には乗れません。でも、どのようにしてコトを進めていったのかについては追々ご紹介していきたいと思います。